時間を大切に介護生活

認知症の義母さんとの日々をつづります。

義母さん、在宅ターミナル60日目

ちょっと時を戻します。

11月19日に義母さんが旅立ちました。

その日は、朝と昼は通常通りにヘルパーさんが入って、おむつ交換などをしていただきました。

前日から明らかにガクッときている感じの義母さん。

うめき声もなくなり、静かに眠っている感じ。たまに眼をあけますが、視線はさだかではありません。

話しかけるとうなずく程度。体位変換も嫌がりますが、苦痛な表情はありません。

15時に訪問診療の先生にきていただいたところ、血圧が取れず、手で測って、40程度。

この状況ではまもなくです。と言われ、主人が義姉さん、孫たちに連絡を取り、6時頃に到着。

6時半頃に訪問看護師さんがいらっしゃって、まもなくですね。と、でも血圧も点滴の効果であがりました。

で、義姉さんと孫には8時頃に帰ってもらいました。

 

その後、仕事をしつつ、様子をみていたのですが、安定はなく、呼吸が努力呼吸となり、金魚のように口をパクパクしだしたので、主人と手を握り、見守ります。

意識が遠くなる感じが度々あり、それでも息を吹き返す事が続く中、とても小さく、息をすっと吸った瞬間。

あ、止まった。

と、主人も私もわかりました。

それから、急速に体温がなくなり、冷たくなっていく義母さん。

 

先生からは、お別れの時間を取って、連絡をください。と言われていたので、12時頃に電話でお伝えをし、先生は30分ほどで到着。

脈と瞳孔を確認して、ご臨終です。

とっても穏やかな、静かな最後でした。

 

さらに1時間後くらいに訪問看護師さんが来て、清拭と着替えをしていただきました。

最後は尿は出ていませんでした。

最後の最後まで頑張って、なんとかトイレに行こうとした義母さん。本当の意味で、寝たきりになったのは数日でした。

 

そして、今思えば、主人と私の2人になるのを待っていたのかも。と。

その後、3日間、自宅安置をして、直葬しました。

お骨は義父さんのと一緒に今は、自宅供養しています。

 

いずれは、樹木葬にする予定です。

 

終わった。とか、ホッとした。という感情は全くなく、今は、まだ目の前の事をやりつつ、時を過ごしている感じです。

これからどんな感情がわくのかは、自分でもわかりません。

亡くなったのはわかるけど、それが、どう自分にとっての事なのかの判断ができません。たぶん、以前より時間はあるはずですが、焦らずに時を過ごしたいと思っています。

 

訪問診療での在宅ターミナルケアを2カ月。認知症の在宅介護を6年。色んな事がありました。そのすべてを消化できるのか、それともそのまま過ごせるのか。時のみが解決できると思っています。

今のところ、主人も私も健康です。すごく落ち込む事もせず、なるべく寝て、食べて。と思っています。