時間を大切に介護生活

認知症の義母さんとの日々をつづります。

義母さん、2回めの月忌が終わりました。

義母さんが亡くなって2カ月が過ぎました。

時と言うのはこうやって過ぎていくんですね。

義母さんと過ごした日々は想い出になっていくのでしょう。実感全くありません。

ふと思いだすと、寂しさを感じます。

 

やっとお世話になった方々にお礼状を出す事ができました。

本来であれば、直接お伺いするところですが、コロナ禍という事で、お手紙にて失礼させていただきました。

手紙を書いていると思いだして、涙が出てしまいます。

それだけ、義母さんとの6年の同居介護という日々は、大変で、一言で言い表せない思いと感情がでてくるものです。

 

まだまだ介護の渦中にいらっしゃる方、どうか自分ができる事だけをしてください。どうしても無理をしてしまうのが介護です。なので、皆さんが今やっていることがベスト!他の誰でもありません、皆さんが一番大変です。

 

終わって思う事は、人って死ぬんだね。という事しかないです。

やりきった感も、後悔もないけど、これ以上はできなかった。ということだけは自分で思うようにしています。

 

報われないし、感謝もされない介護。でもきっと、やっている人にしか経験できない事ができている。辛くもあり、苦しくもあり、Happyなんて、本当にないけど、それでもいつかは終わります。それが見えないから苦しいのです。

どうか、無理し過ぎずに。皆さんがやっていることがベストの答えです。

 

会社でコロナの陽性者が出たのも、なんとか抑え込むことができ、大きな事にはなりませんでした。

一時はどうなるか!と思ったけど、治まって良かった。

まだまだ続く、コロナ禍、濃厚接触者を出さないように、自粛を続けています。

義母さん、四十九日があけました

義母さんの四十九日が明け、少しずつこちらの心を整える時がきています。

あまりに仕事が忙しく、対応しきれず、まだやっていない書類が2通ほど。介護用品の返金と年金です。

介護用品はお風呂用のいすを購入して、こちらは一旦自費で払って、後で、還付。となっていたのですが、還付の前に義母さんが亡くなってしまったために、相続人に該当する主人が返金を受け取る手続きをします。

年金は、未払い分があれば、主人に振り込む。という書類。

どちらも別世帯にしていたために、戸籍謄本やら、義母さんと主人の分の住民票やら、必要な書類が多く、やっと、昨日取ってきました。今日、申請すれば、事務処理は完了です。

四十九日までリビングにおいた後飾り段を片づけて、今まで義母さんが寝起きしていた部屋に義父さんと一緒に自宅供養しています。

しばらくはお墓に入れずにそのままにします。

親戚も来れない状況だし、慌てない。お墓はないので、樹木葬にする予定です。

 

義母さんが亡くなったのは受け止めております。急に寂しさを感じるときもあります。時のみが解決できる事ですね。

なるべく穏やかに、健康に時を過ごそうと思っています。

 

今、会社でコロナ陽性者が出て、私が対応しています。

ちょっと集団発生に近くて、慌てたけど、なんとかクラスターになる前に抑え込めた感じがあります。まだ後1週間は油断ができません。

濃厚接触者も特定して、PCR検査待ちですが、症状がないので、そのまま自主隔離で良い。との保健所判断。

そんなので良いのでしょうか?とは思うけど、重症者に追われている状況では、症状のない人へのPCR検査まで受けてくれる病院が無い。との事です。

大変な状況ですね。

陽性者も自宅療養で、自主隔離中です。毎日、朝、健康チェックをして、保健所に報告します。

保健所の方には、行動調査とかメールで送ったのですが、返信が23時とか!すごい長い時間勤務されているのですね。

本当に大変なんだ。と身に沁みました。

そして、症状の無い人がPCRで陽性となってもできる事がない実情もよくわかりました。悪化しなければ、2週間の経過観察で、自主隔離が完了して、前の生活に戻ります。

今のところ、一度陽性になった方が、再度感染するリスクは低いそうです。

 

飲食店とか大変なところはたくさんあります。そして、どれがベスト!という対応がないのもよくわかります。

手探りの中で、一番良いと思う事をそれぞれがするしかないですね。

感染した時に、濃厚接触者を減らしておく。というのができる事なのではないかと思っています。

義母さん、在宅ターミナル60日目

ちょっと時を戻します。

11月19日に義母さんが旅立ちました。

その日は、朝と昼は通常通りにヘルパーさんが入って、おむつ交換などをしていただきました。

前日から明らかにガクッときている感じの義母さん。

うめき声もなくなり、静かに眠っている感じ。たまに眼をあけますが、視線はさだかではありません。

話しかけるとうなずく程度。体位変換も嫌がりますが、苦痛な表情はありません。

15時に訪問診療の先生にきていただいたところ、血圧が取れず、手で測って、40程度。

この状況ではまもなくです。と言われ、主人が義姉さん、孫たちに連絡を取り、6時頃に到着。

6時半頃に訪問看護師さんがいらっしゃって、まもなくですね。と、でも血圧も点滴の効果であがりました。

で、義姉さんと孫には8時頃に帰ってもらいました。

 

その後、仕事をしつつ、様子をみていたのですが、安定はなく、呼吸が努力呼吸となり、金魚のように口をパクパクしだしたので、主人と手を握り、見守ります。

意識が遠くなる感じが度々あり、それでも息を吹き返す事が続く中、とても小さく、息をすっと吸った瞬間。

あ、止まった。

と、主人も私もわかりました。

それから、急速に体温がなくなり、冷たくなっていく義母さん。

 

先生からは、お別れの時間を取って、連絡をください。と言われていたので、12時頃に電話でお伝えをし、先生は30分ほどで到着。

脈と瞳孔を確認して、ご臨終です。

とっても穏やかな、静かな最後でした。

 

さらに1時間後くらいに訪問看護師さんが来て、清拭と着替えをしていただきました。

最後は尿は出ていませんでした。

最後の最後まで頑張って、なんとかトイレに行こうとした義母さん。本当の意味で、寝たきりになったのは数日でした。

 

そして、今思えば、主人と私の2人になるのを待っていたのかも。と。

その後、3日間、自宅安置をして、直葬しました。

お骨は義父さんのと一緒に今は、自宅供養しています。

 

いずれは、樹木葬にする予定です。

 

終わった。とか、ホッとした。という感情は全くなく、今は、まだ目の前の事をやりつつ、時を過ごしている感じです。

これからどんな感情がわくのかは、自分でもわかりません。

亡くなったのはわかるけど、それが、どう自分にとっての事なのかの判断ができません。たぶん、以前より時間はあるはずですが、焦らずに時を過ごしたいと思っています。

 

訪問診療での在宅ターミナルケアを2カ月。認知症の在宅介護を6年。色んな事がありました。そのすべてを消化できるのか、それともそのまま過ごせるのか。時のみが解決できると思っています。

今のところ、主人も私も健康です。すごく落ち込む事もせず、なるべく寝て、食べて。と思っています。

義母さん、在宅ターミナルケア、57日目

義母さん、ほぼ寝たきりです。

褥瘡、床ずれが気になりますが、動くのをとても嫌がるので、できる範囲で体位変換します。

とても15分おきなんて、できません。

1日3回入れているヘルパーさんに、おむつ交換、体位変換、口腔ケア、着替えを担当していただき、なるべく私が手をかけない。

おとといから血尿になり、昨日から、歯茎から血がでます。

今は、声を出すのも辛い感じで、たまにうなり声をあげています。

それでも生きる義母さん。

主人は見ているのが辛い。と上にいます。

私も、主人が近くにいて、色々というのは耐えられないので、しばし距離を置く方が良いです。

 

在宅看取りがはじまって、もうすぐ2カ月になります。

頑張るなぁ~、義母さん。

 

仕事も忙しくあるので、気をまぎらわしつつ、在宅看取り。

この職場環境がなければできない事ですね。

通常認められている介護休業は3カ月。もし、それより長く生きて、さらに休業が必要になったら。。。と考えてします。

育児は伸びるのに~

 

毎日点滴と鎮静剤、ステロイド、眠り薬を投与しています。

そして、生きながらえる義母さん。

今日から、ベッドマットをエアーマットにします。床ずれにもよく、寝たきりの人用なんだそうです。どんなのが来るのかな?楽しみ♪

義母さん、在宅ターミナルケア、54日目

驚くほどの気力で生きている義母さん。

水分点滴のみで1カ月を超えました。そして、まだまだ生きる。

苦しい。とは言っていますが、力もあります。

確実に毎日衰えていく姿は悲痛なものがありますが、それでも主人は義母さんに生きて欲しいと言います。

どう生きるかを考える良い機会になっていれば、と思って、受け止めています。

 

お医者さんからは、苦痛を取るには、点滴をやめれば良い。とは言われていますが、主人は、点滴を命綱のように感じている、点滴をやめる=殺す。と思っています。

なので、そこは踏み込みません。

自分の親だったら、そもそもターミナルケアとなった時点で、点滴をやりません。気休めで数日、数カ月を生きながらえる事を強いたくはありません。

今のうち、元気なうちに、食べて、呑んで、楽しんで♪と思っています。

 

昨日からほぼ寝たきりになり、介護は楽になりました。

ターミナルケアが始まって2カ月、延々と続くトイレ欲求につきあい、連れていき、介助する。

それがなくなりました。

寝たきりでもトイレ欲求があります。怖いですね。

なだめておむつにさせます。今は動かしたら、迷走神経反射で、白目をむき死んでしまいます。やっと主人も納得して、トイレに連れていくのを諦めてくれました。

この1週間は、本当にきつかったです。

夜中中、オシッコ!お便所!と騒ぎつづける義母さん。もう、尊厳とか言っているレベルではありませんよ。

それを、欲求をきかないのは冷たい。と言う主人。

でも、おむつ交換を完結できないのです。やりたい事とできる事は違う。

 

昨日から寝たきりで、身体的に楽になり、2カ月ぶりに眠れました。

このままであれば、低空飛行で何カ月いっても良いかな。ヘルパーさんを増やすなりすれば対応できそうです。

でも、もうすぐ来るであろう最後の時。

もう、悔いもありません。

笑えなくなった義母さん。どうか、安らかに最後の時を迎えて欲しいです。

 

せめて、痛みを訴えることがないのは良かったです。

麻薬とステロイドの調整がうまく行ったんですね。Try and Goでした、穏やかな今はあるので、良かったと思っています。

薬が切れると、苦しみとトイレ欲求しか訴えません。それでも、主人はまだ生きていて欲しい。難しいな。と感じます。

義母さん、在宅ターミナルケア、45日目

1カ月半ですかぁ~

ものすごい頑張り!ですね。

みていても、トイレとベッドの往復のために過ごしているようにも感じます。

この時間は必要だったのか?

まだ終わっていないので、結論は出ません。

主人にとっては必要な時間だったのだと思います。

私にとっては、6年前に同居介護をする。という時点で、最後のときのことまでの決めごとをしたので、覚悟はできていました。その意味では、必要な時間ではなかったのかもしれません。

在宅看取りは誰もができる経験ではありません。きっと、この経験が何かに活きる日がくると思っています。

 

今もせん妄のある義母さん。適当に話を合わせるのは、6年間の認知症介護で培った経験が活きます。

 

ステロイドは後1週間が投与の限界です。

そこまでもっても、ガクッとくる日が来ます。

後、1週間持つのか、その後ガクッときた日が最期になるのか。

これは本当に誰にもわからないのですね。

昨日、先生に顔がげっそりして~と相談したら、良い方ですよ。と言われました。それで、主人も納得。

 

孫も義姉さんもうるさいことには限りがありませんが、まぁ、あと少しの我慢。と思っています。

義母さん、痛みがなく、穏やかに寝ています。

癌末期で、痛みが無いのはすごい事だそうです。良かったね。義母さん。

 

今日も義母さんの少しの笑顔のために。

 

義母さん、在宅ターミナルケア、44日目

昨夜からガクッときた義母さん。

せん妄が続く中、眠れない夜を過ごしています。

今朝もかなり不安定。手をしっかり握っていたら、少し落ち着いたかな?

ステロイド投与から1週間。

本当に驚くほどの気力で頑張っている義母さん。

先生からも後1~2週間。突然もあります。と言われています。

先はわかりませんが、今日が苦痛なくすごせれば良いな。と思っています。

 

今のところ、頓痛もなく、穏やかです。

トイレに異常に行くのも、せん妄もステロイドの典型的な症状ということで納得です。

今日もこれから先生に来ていただき、500mlの点滴とステロイドの投与です。

主人は義母さんの顔がげっそりしてきたので、少しでも栄養を与えられないのか?と言っています。先生に相談してみます。

 

44日に渡る長い在宅ターミナルケア

認知症が重かった義母さんは、穏やかで、癌の不安も感じずにいます。

やはり介護する側の気力と体力の方が大変ですね。

 

今週のネイル!

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義母さん、在宅ターミナルケア、40日目

驚くほどの気力で生きている義母さん。

認知症のおかげで、癌や末期の不安がないために落ち着いて、気力があるそうです。

そこは認知症の感謝ですね。

ステロイド投与の3日目です。

1日目 ‐ 好調で、眠らない。

2日目 ‐ 好調が続くが、眠らな過ぎて、せん妄がでる。

3日目 ‐ やっと穏やかに安眠する。良かった。

睡眠をとることができ、ホッとしています。

難しいですね。

本人はせん妄が出ても、疲れず苦しまず。だそうです。

 

さっき、少し食べたがったので、お汁をあげたら、腸がつまっているために吐き気が出たので、休んでもらいます。

このまま穏やかな夜になると良いな。

 

調子が良いので、昨日は麻雀をやりました。大喜び♪です。

もう、やる事は全てやりました。

お医者さんにも、素晴らしい!と言われました。

私が思い残すことはありません。

悲しいけど、最後のときを穏やかに。

義母さんの少しの笑顔のために。

義母さん、在宅ターミナルケア、38日目

昨日から、ステロイドを投与しております。

それが、ものすごい効き目で、見た目も穏やかになりましたし、活動的。

こんなに効果があるんですね。

後は、本人の体力、気力がどこまで持つかです。

その前に主人はもう大変な状況なので、2階で寝てもらいます。

ステロイドのせいなのか、ものすごい回数のトイレに行く義母さん。

午後に訪問診療の先生がいらっしゃるので、聞いてみます。

 

先生からは後2週間と言われており、それで、だるさなどの症状の改善がみこめるという事で、ステロイドを入れました。

点滴液に先生が注射器で投与して、一緒に皮下注射で体に入れていきます。

 

開始したのが昨日の午後2時。そして5時頃から、とても元気になりました。

笑顔も出ています。

 

いよいよ末期ですね。

でも、この元気な様子ではまだまだとも思ってしまいます。

準備はしておかないといけません。互助会には連絡済みなので、心配はないですね。

 

今週のネイル!

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義母さん、在宅ターミナルケア、32日目

ターミナルケアが始まって1カ月が過ぎました。

明日から麻薬のパッチを4枚に増やします。

昨夜というか、今日の早朝、かなり具合の悪くなった義母さん。トイレに行くのも歩けない状態ですが、行きたがります。

両脇をかかえて連れて行きます。

パジャマもリハパンも下せないし、拭けない。全てをやります。それでも自分で行きたい。その気持を尊重します。

 

朝の麻薬を貼り換えて、しばらくしたら、動けるようになった様子。それでも大分、体力は落ちていますね。

 

昨夜、すき焼きを小さく切ったものを美味しそうに食べた義母さん。奇跡です。

これが最後の食事になるのかもしれません。

それが、主人が家族で食べるのが好きなすき焼きで良かった。

きっと、義母さんから主人へのプレゼントかと思っています。ありがとう、義母さん。

この思い出を大切に、食事を大事に過ごします。

 

少しずつ、最後のときが近づいているのですね。

 

昨日は、ちょっと息苦しくなったので、安全をみて、心臓科を受診。悪化はしていないし、肺に水も溜まっていない。という事で安心。

今は、身体に負担が大きいので、気を付けないといけないです。

 

毎日来る偉そうな義姉さんはそのまま。

今日も来ています。訪問診療の先生とも偉そうに話しています。おいおい、ほとんどみていないのに。。。

ま、これも我慢、我慢。

なるべく義姉さんとは顔をあわせなくて良いようにしています。

 

仕事は続きます。今日も会議が目白押し。在宅なので、家でできるし、トイレ介助をしながら会議ができる。

良い会社ですね。理解があるので、助かっています。何よりも家族を大事にして、という会社にも感謝です。